Yumiko Yoshioka’s WS2020 リポート①

何かが起きた世界で、何かが起きたと忘れる時間があってもいい。多分、3月はまだ漠然とこの世の事象を捉えていた人が多かった。でも私は違った。もう中華系の飛行機は飛んでいなかったし、中国経由で日本に降り立つこともできなくなっていた。北海道から予約してくれた人も、ひょっとしたら発着便が突然なくなるという不安があった。それどころか、雪すら降らなかった昨冬はリゾート地には観光客が来なかった。

そう、全ては正月が明ける前から始まっていた。ビジネスの不成立。でもあっという間に、他業種でのビジネスも不成立になった。何度か書いたが、私はビジネスパーソンではない。アーティストの立ち位置を守るためにビジネスを装っている。本当は私より長けたアーティスト保護のビジネスをしてくれる人がいた方が助かる。だが、こんなに自分のスタンスが2020年を生き抜くには都合よくなるとは。。

私のアートをビジネスに落とし込んでもらえるなら、嬉しい。

「君のダンスを毎日見ていたい」というパトロンがいたら、色々お願いしたいと思う。

何度も言うが、アーティスト本人がビジネスをするのは、理想的ではないと思っている。

さあ、じゃあYumikoはどうなんだ?

彼女は私の心配をよそに、東京から白山にやってきた。毎春のお楽しみだ。白山でワイワイやっている間にも、次の地への準備に余念がない。で、私が伝える。「アメリカは難しいと思いますよ」。いくら仕事の依頼があっても、どんなに沢山の出会いが期待されていても、足が不確かになってしまうと予想された。もちろん、万が一のことを考えて追加の海外旅行保険も紹介した。

だけど彼女はビジネスパーソン。そうそう諦める気配はなかった。

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